映画「すばらしき世界」を観た。一口感想を書く

B!

 

 

すばらしき世界を観ました

 

「すばらしき世界」を観たので、チョロッと感想を書く。ネタバレはあります。

 

 

まさかのオチ

 

身元引受人の弁護士は手厚くかまってくれるし、テレビの企画が動き出して津乃田の取材が始まったりと、出所後の主人公の三上は、他の出所者に比べたら、かなり運がいい部類と感じた。今度こそまっとうに生きようという目標は、かなりの好スタート。ロケットスタートである。

ストレスがかかると、持病の糖尿病や高血圧が悪化して、命が危険にさらされた。ぶっ倒れる描写が何度か出てくる。

終盤、知的障害を持つ同僚が、暴力を振るわれているのに出くわした時。かつての三上ならば、迷わずに加害者をボコボコにしていただろう。しかし、耐えた。見て見ぬふりをした。

人間生きていたら誰しもが経験あるであろう、理不尽への見て見ぬふり。このストレスで発作が起こし、薬を飲んでなんとかその場をしのいだこのシーン。この映画のクライマックス。

(よっしゃー!やった!よくやった!)

心の中で歓喜した。

 

私も、正義感と呼ばれるものはもっていたりする。しかし、目の前の間違ったことを、否定できない事は多い。YESともNOとも言わず、苛立ちを悟られないようにうんうんと相づちをうつようなことは、それなりにある。

(しょうがない、しょうがないんだ。世の中の目に見える理不尽は、自分一人じゃどうしようもない事の方が多いんだ。がんばれ三上)

と、なんだか自分と重ねて応援してしまった。

三上は、耐えた。耐えに耐え、"いわゆる普通の生活"を手に入れかけた。その日の帰宅後に、突如、三上は死亡した。マジかよ。

別れた妻からの連絡もあり、なにもかもが上手く行きそうとな予感しかない人生の絶頂期と言ってもいいだろうその時の、とつぜんの死去。マジかと、思わず声が漏れた。

死因は病死だけど、この映画の冒頭からの流れから見て、ストレスによる病気の悪化だと解釈するのが自然だろう。

 

そんなこんなで、ストーリーをざっくり要約すると、

出所後、運よく人生が好転しかけて、自分を曲げて無理に社会に適応させたら、ストレスで死んだ元受刑者のお話し。

となる。これは、なかなか救いようのないエンディングだ。切ない。

 

タイトルの意味を考えてみるも、よくわからず

 

ところで、タイトルの、

「すばらしき世界」

ってなんだったんだろう。なんだかよくわからない。最後まで観ても、正直ワカラナイ。

 

世の中には理不尽も優しさも、善人も悪人も弱者もいる。その中で見いだされる何かは、それぞれの人が持っていたり、見つけたりする。すばらしき世界である、とか。

三上が死に際に「同じ進路なのに歩き方を変えたら、世界はまるで違う景色が見えたな。世の中、まんざらでもなかったじゃないか。すばらしき世界だった」的な。

うぬ。さっぽりわからんけど、安易な考察である。自分で書いてて、あんましっくりきてない。

どなたか、しっくりくるタイトルの意味をご存じでしたら、コメント欄で教えてもらえると嬉しい。

 

この映画の好きなところ

 

三上を善人として描いていないところが、良かった。

サラリーマンをボコっているときの生き生きしてる目とか、どう考えてもやりすぎな暴力に歯止めが利かないところとか、正直、実生活に登場して来たら関わり合いたくないと人物だと、心の底から思った。

前半は、犯罪者は犯罪者。人はカンタンに変われない。という見せ方をしていたのが、後半に対比が極まったところが好き。よかった。

 

 

 


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