終わっておけばいいのに。→ 読み進めた結果
タケミチのタイムリープが主要メンバーの知るところになり、皆、それを信じた。
稀咲鉄太が死亡。黒幕がいなくなり、未来の道を切り開いたタケミチ。12年後の今日までみんなを守ると約束したマイキー。
現代に戻るとそこには、みんなの笑顔があった。パーちんの結婚式に集まる面々。誰も死んでいない。
とうとうやり遂げた。タケミチはやり遂げた。
しかし、そこにマイキーの姿はなかった。
終わりどころを誤って引き延ばした結果、微妙な結末を迎えてしまう漫画って、ちょこちょこある。
正直、ここで終わっとけよと思ってしまった。つい、思ってしまった。
過去改変は、不安定の連続だった。たとえ上手くやれたつもりでも、12年の歳月の間にどう転ぶかわからない。下手を打つと、現代に戻った瞬間死んだことになっている可能性だってある。
この瞬間は、誰も死んでおらず、生還し、皆が幸せそう。こんな最高の出来と言って差し支えない過去改変を満足できないなんて、欲張りすぎである。
マイキーに会いたいタケミチの気持ちはわからんでもない。しかし、12年間、泥をかぶろうと覚悟を決めた彼を救おうとするとは、ある種の裏切りだ。
当初の目的であるヒナの生存は達成したのだ。それどころか、彼女とずっと音信不通だった過去も改変され、結婚までの筋書きもできている。
贅沢言うな、諦めろタケミチ。
こんな思考でもって最終章を読み始める僕。一気にモチベーションは下がってしまった。
なんで終わらせなかったんだよ。むしろ怒りの感情である。
目的を達成したからか、ナオトに触れても過去に戻れなくなったタケミチ。もう過去改変はできない。
現在の自分でなんとかするしかないタケミチは、マイキーとの接触に成功する。
しかし、ろくな会話もせぬままタケミチはマイキーに銃で撃たれる。そしてマイキーは自殺しようとビルから飛び降りた。
間一髪、マイキーの腕を掴んで落下を阻止するタケミチ。
3発の銃弾を胴体にぶち込まれた直後である。ものすごい精神力。
タケミチ
『アンタはいつもそうだ!なんでもかんでも一人で背負いやがって!!オイ万次郎!一度でいい!!"助けてください"っていえやぁあああ!!』
タケミチ
『お前をゼッテェ助けてやる!!!万次郎。』
マイキー
『助けてくれ』ポロ
…………。
マイキィィィーーーーーーー!!!
(´;ω;`)ブワッ
最終章を蛇足なんて思ってしまって、本当にごめんなさい。
なんたる胸熱な展開!!くっそ、先めっちゃ気になる。
がんばれタケミチ!オラワクワクが止まらねえぞ!