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アビガン、コロナへの有効性は示されなかったの報道。どゆこと?
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いろいろな媒体でアビガン有効性示されずの報。

 

ネットニュースを見ていたら、アビガンの有効性は示されず、という文字が。

ヤフーニュースの『アビガン「有効性示せず」ってどういうこと?期待は裏切られたのか、専門家に聞きました:新型コロナ』という記事を読んで、わかったことをざっくりと書いてみる。(※記事の最後にリンク貼っときます。)

 

ざっくり言うと
    • 明確な情報源は示されていないが、複数の報道機関が同時に同じような内容を報じているので、ある程度根拠があると推測できる。
    • 「無症状または軽症の人」86人で、時間差でアビガン投与し、コロナウイルスの消失具合で判断。
    • その結果、有効性は示されなかった。
    • 中間結果である。
    • 検証が継続されるという事は、『有効性の可能性はまだある』『今のところ大きな副作用はない』と予想される。
こんなところでしょうか。
今の日本国民のアビガンに対するイメージって、石田純一さんら重症化した芸能人がアビガン使って治った。安倍総理がアビガン推してる。アビガンって効くんだ。……という感じな認識の方が多い気がします。

 

でも、アビガンって実は劇薬なの、ご存じでした?

※劇薬とは?~作用が激しく、使い方を誤ると生命にかかわる非常に危険な薬品のこと。

 

 

アビガンの危険性。

 

1.現時点ではアビガンの新型コロナウイルス感染症に対する有効性は明らかでない。
2.症例報告や観察研究を行うことは極めて重要であるが、観察研究における症例の集積をもって、医薬品の効果の検証ができるものではない。
3.承認時の審査等を通じて(中略)強い催奇形性を始めとする副作用があることが明らかとなっている。
4.市販されて流通したことはなく、臨床試験における限られた数の被験者に対する使用経験があるのみである。したがって、本剤が市販され、多くの人に使用されたときに、既知の副作用に加え、未知の副作用が生じる可能性がある。

(東洋経済オンラインより引用)

 

つまり、

『効くかどうかわかんないけど飲んでみたらいいよ。でも生まれる子供が奇形の可能性あるわ。市販もされてないし、どのくらい影響あるかは未知だけどよろしくね』

ということ。

ちょっと不安要素多すぎてやばくない?……と、僕は思っている方です。

 

でも、アビガン飲んで治った人がいるのは、どう説明する?

そもそも、コロナ感染の8割は無症状&軽症、残り2割が重症という事実。

 

アビガンを飲んだから治った……ではなく、そもそも自然に治っていた。……という可能性。

重症化 = 死亡  というわけではないので。

この状況でさらに今回の報道。やはり僕としては、アビガンを安易に手を出すのはちょっと躊躇したほうがいいとおもってしまいます。若い世代は、特に。

 

Q)「有効性は示されず」と報道されました。どのように解釈すればよいのでしょうか?
現状では「有効性があるともないとも、わからない」ということしかわかりません。つまり良い意味でも悪い意味でも、「期待はまだ裏切られてはいない」ともいえるかもしれません。

報道で示されているのは、「中間解析」の結果です。もともと研究に参加する人数は、事前の分析で「このくらいの人数を調べれば、統計的に意味のある差が出そう」ということを予測して決められます。今回の場合は86人くらいを調べれば「違い」が出るのでは?ということが事前に予測されたわけです。

新型コロナウイルスの特効薬がない中、日本ではアビガンへの期待が高まる一方だ。これに対し、隈本教授は「本来なら承認されないはずの薬です」と言い切る。

 

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