誰でも死ぬし、自分もいつかは死ぬ
叔母が孤独死した事。叔母と似てる人生のレールの上にいるという事。
35歳独身、美術学芸員の山口鳴海は、終活についておびえながら真剣に考えるようになった。
叔母がお風呂で溶けて亡くなったという、なかなかショッキングなツカミから物語は始まる。
どう死ぬか。どう死にたいか。死ぬ準備はどうしたら。
35歳独身女性が、自分や親の終活について真剣に考える内容の漫画で、老後とか、孤独死とか、これから誰しもに降りかかるだろう人生の、あまり考えたくないイベントについて詳しく描かれている。
これ、終活の教科書として出版してもいいんじゃないだろうか。
入門編にはもってこいの内容だと思う。
こういうの、普通に勉強しよう思うと、なかなかモチベーションが……ね。あれだし。
勉強になったので、ほほーん……と思ったところを書いてみる。
孤独死の費用
誰にも知られずひっそり逝って、死後かなり経過されて遺体が発見される孤独死。
なんか、かわいそう
という、漠然とした感想しか出て来ない私であります。
しかし、物理的に残された有機物は、腐る。
孤独死と、住まいの清掃問題。
畳の上で死後数ヶ月とか経過すると、あれとか、これとか、いろいろと苦しい事になるらしい。虫もわく。
現実的な話しで、その清掃代は誰が払うのか?…というやつ。
親兄弟がいなかった場合は、甥っ子や姪っ子にまで清掃費の請求が行く事もあるらしい。
知らなかった。
お寺との関係
山口鳴海「明日親が死んだらどうしていいかさっぱりわからん!!」
……という事から、お寺の住職にSNSで聞いてみるという11話。
檀家システムについての説明が凄くわかりやすかった。
檀家とは~
檀家はお寺支援者の事。お寺に葬儀や供養をしてもらい、お布施する。(任意)
御持費という会費のような制度のところもあったり。
昨今は、檀家をやめる「離檀」したいという人も多くなり、その場合お寺側がゴネたりするというぶっちゃけトークも繰り広げられた。
この住職さんのキャラ、好きです。笑
お寺経営のブラックジョークもかますし。
今は13話読んでる最中です。
鳴海に思いを寄せる24歳の男子が、叔母の死亡状況を聞きに実家を訪れるという、なかなかよくわからないカオスな展開になってる。
なんだよこの状況。面白いかよ。笑
この漫画、教科書と思って読んじゃってるから、恋愛要素は僕の中で完全におまけなんだけど、うまくいって結ばれるといいなぁ……と、今ふと思いました。