世界を創造できる神も万能ではなく……
前回記事に書いた、アルテマの超長い冬眠。これで大きな誤算が起こった。
アルテマ……。神だってわりに、引いてみるとすっごい詰めが甘い気がするのだ……。
仕込みは終わったので、寝て待つアルテマ。
アルテマさん、精神体で動くのがしんどかったのか、膨大な時間過ぎて待つのがツラかったのか、或いはその両方か。
眠って待つ事にしたようで。
その長い長い期間で、自分の新たな肉体を生み出す為だけに作った家畜の「ヒト」は、アルテマが眠ってしまった事で「自我」を生み出してしまった。
(熱心な宗教家が、急に神様の存在が無くなって混乱!)みたいな絵を想像しました。
アルテマが寝る前の「ヒト」が、どういう精神状態だったのかがイマイチつかめないんだけども。
自我って、なんぞや?…という。このへんがアヤフヤなんで、なんともわかりにくい。
神様(アルテマ)に従順で、アルテマ的に無害だと自我なし状態と考えていいのかなと思う。
アカシア状態じゃ、子孫繁栄なんて無理だと思うし……。
結局、アルテマに従うか逆らうかの違いなのかな、という解釈でいます。
第一次アルテマ大戦勃発 アルテマVS空の文明
ハルポクラテスさんのところに行けば、ちょこちょこ聞けるだろう、あの文明。空の文明。
太古に栄えた空の文明の技術力は凄まじく、空も飛んでる。
ちなみにクライヴ達の隠れ家は、空の文明で作られた飛空艇で作られてる。(というか丸わかりだから、ちなみに話でもないかw)
前時代の遺志を継ぎ、アルテマ討伐の最先端にいる人類代表のクライヴ一味の拠点が飛空艇だというのは、けっこうロマンあふれる物語の系譜って感じがするな。
で、空の文明はアルテマに戦いを挑んだ。
眠ってるアルテマに害は無さそうなので、戦いを仕掛ける発端がイマイチ不明。
自我を持ったヒトを危険視したアルテマからケンカ仕掛けたのかな?…と予想。それとも、クライヴ達(というかジョシュア)のように、過去の遺跡やらから情報を得て、
「僕らの世界を取り戻そう!」
……的な戦いを仕掛けたのかな。
とにかく、こっぴどく負けた空の文明は、がっつり滅んだ。
第二次アルテマ大戦勃発 アルテマ VS シド一味
空の文明戦から時は流れ……
ミュトス(器)の誕生を察知したからなのだろうか。
アルテマは起きて、ウォールード王国を裏で操る。
バルナバスを操り人形にして、手駒にして、国家を巻き込んで戦闘状態にさせる。
その真意は、クライヴに召喚獣の力を宿らせて、ミュトス(器)を完全な肉体にしてから、融合しようというもの。
クライヴは自分の意思で戦って、結果として召喚獣の力を増やしていった……と思っていたかもしれないけど、アルテマの手のひらの上で転がされてるだけだった。
結論・怠けないで起きてればよかった
クライヴが順調に召喚獣を取り込んでいって、順風満帆に見えたアルテマの計画だったけど、ヒトが自我を持ってしまった時点で実はすでに詰んでいた。
クライヴの自我と呼ばれるものは、驚くほど強固だった。
自我が強固で覆せない理由は、瀕死のジョシュア君が解説してくれた通りである。(アルテマの自我が強すぎて、自我のない世界とは相いれない的な説明だったかな。ちょっとなんか、こじつけ感w)
ジョシュア
「わかったんだ。なぜやつが兄さんを器にできないのか。
アルテマは神として自らをつくり出した人々の信仰を集めた。つまり…奴は願望の受け皿…人の想いを託された者だ…。
そうさ、奴の中には、数多の思念が渦巻いている。強固な自我をつくり上げるまでに。
……まったく、とんだ皮肉さ。あんなに人の自我を否定しておいて、僕たちと同じなんだから……。
そして兄さんも多くの想いを託されている。
"人が人として生きられる場所"をつくりたいというシドや仲間たちの想い……
少しでも多くの人を救いたいというロズフィールド一族の想い…
兄さんをそばで守りたいという、ジルの想い
その想いが…強いほど…、託されたものの自我も強くなる……
兄さんとアルテマは…互いに強固な自我を持つがゆえに、決して溶け合うことができないんだ…」
- アルテマは自我がバリ高
- 器は強くなければならない
- 器は召喚獣集める
- 器は必然的に精神的に鍛えられる
- 器も自我バリ高くなる
これもう、ヒトが自我持った時点で、アルテマの負け確定してね?
とか思ってしまったけど、どうでしょう。
結局のところ、アルテマはずっと起きていて、「自我ナシ人類」を手のひらの上でコロコロ転がし続けてれば、負けることはなかったと思うのだよな。
世界創る事が可能な上に、コピーみたいのたくさんいたんだから、やりようはいくらでもあったように感じるのは自分だけ?
あと一歩で世界の創生が叶ったはずのアルテマ。もう少しだったのにね。残念。