【スレイヤーズ・特徴】
- リナの一人称で進むストーリー
- 敵の設定強すぎ
- あとがき
リナの一人称で進むストーリー
いきなり盗賊に追われ、魚を釣ってはハラワタまで食い尽くす魔道士リナ・インバース。
本作の最大の特徴は、物語が主人公のリナ視点、一人称で描かれている点かと。『あたしが~』と、リナの主観に基づいてストーリーが展開する。ゆえに、『同時刻、その時、彼は・・・。』みたいな描写が一切ない。けっこう思い切った作風。
物語が第三者目線で語られることがないので、自分事として感情移入しやすい。そして、一人称で物語が進むため、ずっと時系列に進んで行く。ストーリーが明快。
とどのつまり。
すっごい読みやすい。
……て、ライトノベルはどれもわりかし読みやすいとは思うが、スレイヤーズはかなりとっつきやすい部類かと。
活字苦手という人こそ手に取って欲しいスレイヤーズシリーズ。僕はここから小説読むのが好きになりました。
敵の設定強すぎ
世界設定は、魔法でファンタジー的でモンスターに魔族に……と、王道って言っていいかも。
リナ・インバースが旅先でトラブルに巻き込まれ、魔族に狙われたりと、ドタバタしながら物語は進んで行く……。
スレイヤーズの世界において、魔族の強さは圧倒的。
強さを並べると、確かこんな感じ。
魔族 >>>>>> ドラゴン・エルフ >>>> 人間
人間、クッソ弱い。
なんだけど、リナは魔族から力を借りて発動する魔法を駆使して、格上の敵たちをぶっ倒していく。
ちなみに、1巻のボスは、魔族の親玉シャブラニグドゥ。
神に封印された7分の1が、人間の器で復活したので、かろうじて勝利が叶った。
どこかのあとがきでも書かれていたが、最初に一番のボスを倒してしまっているので、話が進むたびに敵が弱くなっていくという怪奇現象が起きている。なんでよ。
あとがき
スレイヤーズはアニメ化もされていて有名な作品だけど、個人的には小説を推す。かなり。
戦闘描写や、魔法の効果、リナの思考と、アニメだと表現できない部分が小説には詰まっている。
林原めぐみさんのリナの声を頭にインプットしてから、小説読んで脳内再生しながら読むのを強くお勧めする。
ちなみに、スレイヤーズを勧める大きな理由として、あとがきが楽しいという点。
僕が知る限り、こんなに面白いあとがきは見た事がない。
作者とL様、たまに部下Sによるフリートークが展開されていて、作品の裏設定だとか、自転車乗りながらネタが降ってくるとか、L様の正体だったりも知れたり。ある意味本編よりも楽しみなあとがき。
18年ぶりの新作『スレイヤーズ16 アテッサの邂逅』が発売した時は、あとがきから読むという暴挙を犯したくらいなのだ。
さて、そんなこんなで18年ぶりに再開し、第3部が始まったスレイヤーズ。
めがぶらblogというサイトで執筆状況が知れるのですが、最新刊の進み具合は芳しくない模様。。。気長に待つか。
ここのサイト、作者の神坂先生からの質問返答コーナーがあったりするんで、要チェックです。
スレイヤーズ好きなら、かなり楽しめます。
ちなみに、2022年4月9日現在、Amazonのサブスクにラインナップされてるんで、一気読みのチャンス。読むべし。