感染列島、観てみた。
10年前くらいの映画で、『感染列島』という作品が、ネット上でちょっとした話題になってるらしい。
そのタイトルからもはや言わずもがな。新型コロナウイルスの今の状況と映画の内容がマッチしているというところからですね。
……そんなわけで、観てみました。
ざっとあらすじを書くと、
- 新型インフルエンザが日本に蔓延
- あれ、なんか致死率やばくね?
- 違った。未知のウイルスでした。
- 感染経路やっと判明。海外の、あんま情報無い国だった。
- その間に何十万人と死亡。絵的に日本壊滅状態。
- 現地行ってみたらウイルスはコウモリからだったわ。
- ワクチンできてないから、抗体持った人の血清投与の荒業使うわ。
- なんとか収まりました!おつかれっした!
(すごいポップに書いたけど、映画はこんなノリじゃないです。いちおう。)
映画の見どころは?
コロナウイルスが怖いよねっていうのはもはや世界中での共通認識ではあるけれど、どれだけ現場のことを想像できてるんだろうか?
テレビで『現場は過酷だ』って言ってる人も現場を知らなかったりするわけだし、どのように過酷なのか、リアリティは感じれないじゃないですか。
そういう意味で、すごく観る価値があるのかな、と。
作中のウイルスは致死率高くて、症状の見せ方もけっこうエグイくてインパクトすごい。
そういう意味でコロナウイルスの状況とは違いますが、
- 患者が溢れると現場はどうなるのか?
- 現場のリスクの高さがどのくらいのものか?
- 現場の医療関係者はどういう気持ちで働いているのか?
- 1人の隔離が失敗しただけで感染リスクはどこまで広がっていくのか?
今のコロナの状況を想像しながら観ると、緊張感が3倍増しです。
ツッコミどころは、けっこうある。
日本崩壊し過ぎ問題。
けっこうな頻度で、空撮の、都市を引きの絵撮って映像が映るんだけど、ことごとく崩壊。…とりあえず、どっかこっか炎上していて、煙が立ってる。。。。。
消防も機能していないほどなのか?
わりとCG丸出しで街並みを歩く妻夫木さん。やはりなかなかの崩壊っぷり。その場面では、人っこ一人いない。
暴動とか起きたのかと想像はできるが・・・それにしてもちょっと違和感。
爆笑問題・田中さんは子供と手をつないで外歩いてたりで人々はけっこう普通に外出てるっぽいし、ホテルはピカピカだし、病院はなぜか電気に困ってる様子はないし。
感染源調査に行く場面は、感染症に対してあまりに無防備過ぎ。その島が感染源なのはほぼ100%確定的なのに、町中ではノーマスク。
中でも一番ツッコミ入れたい部分が、日本にウイルスを持ち込んだ人物の行動。
海外で活動している日本人医師が、「ある島で、やばめな感染症が広がってるっぽい」というのを、診察した少女から情報得る。(その少女も見るからに思いっきり感染してる)
で、それ知ってて日本に帰国。
思いっきり接触してんのに日本に帰国。
帰国後、駅のホームで突然ぶっ倒れて血を吐く。
そのまま、また渡航。誰になにかを言うわけではなく、ウイルスまき散らして無言で日本を出る。そして彼は、診察した少女の島に行く。