会社の同僚の目が血走っていたので、『だ、大丈夫!?』と声を掛けたら、
『初めてお客さんにキレてきちゃった』………と。
彼の担当する顧客は、理不尽なクレームを入れて来るので有名な会社。
歴代の担当営業は皆、『かまってらんない』…と、うまい具合に流しながら対応してた。日に7回も8回も、こちらに落ち度のないクレーム電話をかけてくるお客さん。まともにかまっていたら業務が進まない。しかし彼はマジメな性格。一つ一つ、丁寧に対応していた。
どうやら、溜め過ぎたストレスが今日爆発したらしい。
温厚な人がキレると、すごく怖い。ギャップをつかれたり、意表をつかれたり。
『キレた後、どんな反応されたの?』と聞いたら、『びっくりした様子で、謝られた』と。
やったじゃん。よくやった。
そして、
なんか、
勇気をもらった。
(笑)
言いたいことも、グッと堪えなければならない、大人の社会。間違ったことを正すのは間違いというクソみたいな常識。そんな空気。
そいつを真正面から反発できる人って、世の中にどれだけいる事だろうか。賞賛で尊敬で誇らしいのです。
キレた事でトラブルに発展するかもしれないし、心中穏やかではないだろう。それでも、目が血走った目の奥に光が宿ったように見えるその姿はとってもカッコ良かったのだよな。
おし。なんかわかんないけど、明日からもまた頑張ろう。