
バルトレックス飲んだタイミングで、劇的に聴力が回復しました
突然耳が聞こえなくなったら、突発性難聴化も知れない!
一週間以内に耳鼻科行け。48時間以内ならなお良し。早めにステロイド治療しろ。
というのが定説である。
すぐさまステロイド治療を開始したが、全く聴力が戻らなかったのが、去年の私だったりする。
そんな折、「標準治療じゃない薬を飲んだら治るケースが存在する」という情報を得て試してみたら、びっくりするくらいの勢いで快方に向かった。今では、私の右耳は9割方治って日常生活には全く困らないほど回復した。
飲んだのはバルトレックスっていう薬。ヘルペスの抗ウイルス薬である。
私は医者ではないので断定はできないし、飲んだ方がいいよとも言える立場にない。しかし、「自分は飲んだら治ったよ」というのを、言わずにはいられない。ステロイドが効かず、右耳の聴力が二度と戻らないかもしれないという状況は、なかなか絶望感だった。
同じ状況に陥ったら、「飲んでも無害な薬ならば試してみたい」という人はかなり多いと思う。
そんなわけで、
「突発性難聴 ステロイド 効かない」
で検索して、困ってる人がこの記事見つけてくれるといいな。選択肢が広がるといいな、と思って、一年ぶりに突発性難聴の記事をカタカタと書いているわけなのだ。
この記事の検索順位よ、上がれーーー!
……ちなみに自分は当時、ネット検索でバルトレックスの情報は一切拾えなかった。施術してくれた鍼灸師さんが「こういう投薬治療してたお医者さんが昔札幌にいて……」とたまたま教えてくれたから知れたの。ラッキーだった。
バルトレックスとステロイド、並行して使いました。
大事な事なので、ちゃんと書いておかねばと思うので、記す。
ステロイド治療とバルトレックスの投薬を平行して行いました。
もうちょっと当時の心の内を赤裸々に書き出すと、「病院の治療全然効かねえじゃねえか。バルトレックスで治った人いるみたいだから、こっちはこっちで独自に試すからな!」……という感じでした。
同時進行でやったので、ステロイドの効果が遅く出て来ただけなのかもしれない。あるいは、自然治癒だったのかもしれない。はたまた、バルトレックスが効いたのかもしれない。それは実際のところはわからないし、証明できない。
しかし、バルトレックスを飲んだタイミングで劇的に良くなったという事実から、バルトレックスが突発性難聴に効いたと私は確信してる。……という話です。
個人輸入するか、医師探しするしかない
ここまでバルトレックスに救われた話をさんざん書いたが、この薬を日本で手に入れるハードルが、けっこう高い。
真っ先に思いつくのは薬局だが、医師の処方でなければ買えない薬なのでダメ。
正規の治療法ではないので、突発性難聴の診断でバルトレックスを処方してくれる医師を探すのが非常に困難。全国に数件あるようだが、北海道では見つけられなかった。
いちばん現実的、かつ合法なのが、海外からの個人輸入だったので、自分はオオサカ堂というサイトで取り寄せた。が、ネックなのが、時間がかかるところだ。1~2週間かかる。突発性難聴は時間との勝負なところがあるので、この待ちが、もどかしい。
超裏技的に、服用してる人から譲ってもらうという手っ取り早い方法もあるといえばあるのかもしれないが、これは違法なのでNGのようだ。おすすめはできかねる。
こんな感じに、なかなかハードル高い。
発症~治療の当時を振り返る
以下、当時の体験を当ブログに書いていたので、それを貼り付けてみる。
鍼灸師さんから教えてもらったくだりとか、その治療を実践していたお医者さんの事とかも書いてます。
ステロイド効かない~バルトレックス服用してどうなった!?…くらいの範囲です。よければご一読ください。
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8月8日(木)病院
前回はこちら
この日も仕事である。半休を使って午後からの点滴予定。昨日から三日間はこのスケジュールでした。
片耳が一生聞こえないかもしれないというのに休んでいいと言ってくれない会社に若干のわだかまりを感じたが(笑)、人手の少ないブラック体質を知っているから、有難い気持ちもあったり、なんとも複雑な心境である。
そして寝起き、すっごい調子悪かった。
耳が不調になってから、一番のふらつきだ。二階の寝室から降りて来る階段で転びそうになった。
試しに右耳に指パッチンをしたら、聞こえがかなり悪かった。聴力はさらに低下したらしい。
片耳の聴力が低下すると平衡感覚がおかしくなってしまうのは聞いた事あったけど、ここまでとは。僕の三半規管がヒイヒイ言ってる。
運転はさすがに危なすぎるだろうと思ったので、三半規管と相談して、仕事は休んだ。
とにかくフラフラするので、具合悪かった。家にいる時は寝て過ごした。
そして病院。
パルクスの連続7回の点滴は、この日で5回目。
聴力検査したが、相変わらずの成績。
角周波数か70-85dBで、生活音は全く聞こえない。
医師「そろそろ聴力戻ってきて欲しいところなんだけどねー。うーん。はい、…今日もパルクスの点滴してってください。」
(そうか、やっぱり。順調であればもう回復が始まっててもいい頃合いなのか。うーん、まぁ、そりゃそうか、5日目だしな。)
なんか、すげぇへこんだ。
最近のネット検索は、検索結果をAIが要約してくれるようで。
「ステロイドは1週間ほどで効果が現れる」とか「一週間過ぎた頃に回復する」とか書かれてて、それに励まされたりもしていたが、医師の態度を察して気分はどん底に落ちた。
そして、AIの要約はわりとコロコロ変わる。
同じ検索ワードなのに、
「2週間で効果がなければ回復の可能性は下がる」
とかも出てきて、追い打ちをかけられた。泣きそうになった。くそ、もう信じねえ、AI要約。
この日はお会計の金額にもちょい驚く。
耳鳴りとめまいが強いと言ったら、追加で耳鳴りの検査をされてたもんな。お会計が2000円も多くなってた。
7日連続点滴+毎日検査のコンボは、なかなか経済的にも、くる。
ざっくり平均2000円×7日=14000円。うひゃー。
ちなみに耳鳴り検査って、耳鳴り音のサンプルみたいの聞かされて、
「どの音が近いですか?」
「キーンって音です。あ、これです」
という、2分もかからない検査。これで2000円も多かった。病院のお会計は、怖い。そしてよくわからん。
耳は治らず、金だけめっちゃかかる。
8月8日(木)鍼灸院
僕の現症状について、ステロイド治療は効果がない気がしてきた。
だって、点滴と投薬してから、悪化してるんだもの。
そもそもが原因不明の病気、突発性難聴。
治療法も、「原因不明に耳が聞こえなくなったけど、ステロイドぶち込んで炎症おさえこめたらラッキー!」という、出たとこ勝負の治療法に感じる。
当たれば66%が回復or完治。外れれば33%が治らずor悪化というのは、「なるほどそういうことな」と、変に納得してしまう。
さて。
「鍼治療」で突発性難聴が治るパターンがあるらしいではないか。
「3ヶ月経過した状態からの完治例あり」などと謳った、いわゆる「オイシイ」情報なんかもたくさん出てきた。
正直、"え、ホントに??ちょっと誇大広告じゃね?"なんて感じた鍼灸院のホームページもあった。しかし、鍼治療で突発性難聴が良くなるケースは確かに存在するようである。
ツボとか鍼とか、正直よく分からないのだが、時間経過とともに回復の見込みが下がり続ける突発性難聴なので藁にもすがる思いな僕は、その日に鍼灸院に予約を入れて、早速受診した。(ん、受診って言うのか?)
鍼治療の前に、鍼の先生から不思議な話をされた。ざっと書く。
「医者じゃないから断定はできないから世間話として聞いて欲しい」
「原因不明の突発性難聴だが、病院の治療はステロイド一択である」
「突発性難聴の原因はいくつか考えられる。血栓のつまりだったり、重度のストレスだったり、ウイルス感染だったり、いろいろ。」
「ウイルス感染だとステロイドは効かないと唱える医者がいた。その医者はヘルペスウイルスに効くウイルス薬で突発性難聴やメニエール病に有効だと発見し、実際患者に投与したら治癒例がいくつもあった」
「その医師の名は七戸医師。しかしすでに亡くなられている。そして、しちのへ内科医院も閉院している。(なんと札幌だった)」
「北海道にその治療法をしてくれる医者は私が知る限りいない(北海道外にはいる)。そもそも保険適用外の治療だし、それに賛同してくれる医師は少ない。」
「薬が欲しければ海外から個人輸入するしかない」
この時、全く回復しない聴力にわりと絶望していたので、新たな可能性を示唆された僕は単純に嬉しかった。ものすごく嬉しかった。ものものもの凄く嬉しかった。
「希望の光がーーー!!」である。
前述したが、時間が経過するごとに完治率が下がる突発性難聴。
ステロイドが効いてる気配がない今、耳は悪くなる一方と思われ、藁にもすがりたい状態である。鍼治療が終わって帰宅後すぐに個人輸入の代行サイトから薬を取り寄せ、発注かけた。
ヘルペスウイルスや帯状疱疹で使う、「バルトレックス」という薬。すぐ飲みたいのに、海外輸入は最短で1週間かかる模様だ。長い。
一応、裏付けとして、しちのへ内科医院がウイルス薬を処方してた痕跡がネット上に残ってたので貼っておくのと、書籍も出版されていたのでそれぞれリンクを貼っておく。
ちなみに、初めての鍼治療。全く痛くなかった。ホッとした。実はちょっとビビってたのです。だって、鍼刺すんだよ?怖いじゃん。
あと、首とか顎に鍼バンバンさしてライオンみたいになるんだろうと覚悟してたけど、4-5本刺しただけだったので、ちょっと拍子抜けでした。
鍼の先生「鍼で内耳への血流を良くした状態です。熱いお風呂に入ってガンガン血を巡らせてください」
とのこと。
しかし、どうも発症してから温めると悪化してる気がしていたので、この日お風呂には入らなかった。
この頃、病院の言うとおりにしても良くならん。YouTubeの鍼灸院チャンネルに勧められてストレッチ的なのやっても良くならん。お風呂もすでに試していたが良くならず。もう何を信じていいかわからない状態だったのもある。
むしろ耳の内部に熱を持っている感覚があったので、「冷やしてやった方が良いのではないかろうか」と思ってたので、ここから数日間は冷やしてた。真夏の保冷剤は、気持ちよかった。ひんやり。
8月10日(土)
前回記事はこちら
日記1回目はこちら
治療を始めて今日でちょうど一週間だ。
パルクスの点滴が終わる日である。
聴力検査の結果が、これだ。
良くならず。
80㏈でやっと聞こえる程度。生活音は全く聞こえないまま。
ステロイド治療の治療実績による確率は、完全治癒1/3、改善どまり1/3、変わらずor悪化1/3。
僕は、全く改善しない3分の1のカテゴリーに属す可能性が高くなってきた。泣きそう。
めまいも相変わらずで、右耳が聞こえないからか、右側にグーンと頭を持って行かれる感じが続く。
耳鳴りも相変わらずで、キーンだのピーーーーだの、高い音は4~5種類くらい、低い音はコォーーーーという音に、チョロチョロチョロと水が流れてる。けっこうまあまあな音量で、ずーーーーっと聞こえてる。
集中してる時と寝る時には、さほど気にならないというのが、唯一の救いだ。
8月11日(日)
パルクスというステロイド点滴が終わったので毎日病院に通う必要がなくなった。
結果が悪いのが分かりきってる聴力検査をやらなくて済むようになったのが嬉しい。正直苦痛でしかなかった。けっこうなストレスでしたよ。
この苦痛が無くなったのは嬉しいけど、良くなってないから悲しいやらで、複雑な心境である。
ステロイドの点滴は終わったが、プレドニンというステロイドの内服薬は続いていた。
【1日目~2日目 12錠 】→【 3日目~4日目 10錠】→ ……みたいな感じに、徐々に減薬していく。一気に止めると、離脱症状で体が異常をきたすらしい。こわい。薬、こわい。
この日は朝3錠、昼3錠の計6錠の日。治療目的の投薬というよりは、減薬期間に入ってきた頃なのだろうな。
体に巡ってるステロイドの量も、だいぶ減ってきた頃だろう。(何日間ステロイド成分が身体に滞留するかは知らんけど)
この時の僕の脳内は、
(くっそ、ステロイド全然効かねえな。やっぱ鍼の先生が言うように、自分の耳はウイルス感染の突発性難聴なんだな。そうに違いない。)
と信じて疑わなくなってた。……というか、心のよりどころがそこしかなかった。
ステロイドって、
【メリット】炎症→抑える
【デメリット】免疫力→下げる
ということらしい。
ウイルスのせいで耳がやられたとするならば、ステロイドを投与したことによってウイルスに対する免疫力が無効化してるのではなかろうか?などと、推察できる。
だとすれば、ステロイド投与開始から聴力検査の成績が落ちたのにも説明がつく……。
治療開始して3日目の8月6日に聴力がさらに悪くなった原因は、前日に無理して12時間労働をこなした&お風呂でめっちゃ温まったせいだと思っていたけど、単純にステロイド治療が的外れだったのでは?
例えるならば、風邪ひいて病院行ったら「この湿布貼って様子見てください」みたいな、トンチンカンな治療されてるのと同じなわけで。
根本的に治療法が間違ってるんじゃないのか?…というのが、僕の胸のうちだった。疑心でいっぱいだった。疑心。疑心。疑心。疑心である。
※素人考えです。あしからず。
この日くらいから、右耳を、より熱心に冷やすことに注力した。
良いのか悪いのかはわからない。カンだ。
しかし、耳の奥。患部付近に熱をもっている感覚は以前よりも感じた。手で触っても、体温計を当ててみても温度が高いわけではないが、炎症起きてる感じ、熱を持ってる感じ、押すと傷口をグリグリやってるような嫌な違和感があった。
保冷剤で、朝起きて20分。昼に20分。夜寝る前の20分のアイシングをおこなった。すんごい気持ちよかった。聴力もめまいも変わらずだったけど、効いてる感だけはすごかった。
8月12日(月)
とうとう仕事だ。
先週はめまいで休んでしまったので、1日と半日しか出勤しなかった。なにで、ちょっとビビりながら仕事行った。
思ってたよりもめまいが減ってて、普通に働くことができた。よかった。
この日も、聴力は変わらず。耳鳴りも変わらず。耳閉感も変わらず。
8月13日(火)
パルクスの点滴が終わって3日目。
プレドニンは朝1錠、昼1錠。ステロイド治療も終わりが近づいている。
この日は、若干の聴力の回復を感じた。
右手の親指と人差し指を勢いよく閉じた音って言えばわかるかな。あるいは叩いた音?「ポン!ポン!」って右耳の至近距離でやったら、かすかに音を拾っていた。しかし、相変わらず生活音は全く聞こえない。
聞こえの悪さを数値化して説明してみる。感覚的な事なので、ざっくりです。
発症前の体感的スコアは0、発症時が-80とすると、ステロイド治療始めた頃に悪化して-100、で、今日が-95みたいな感じ。(一番状態が悪い時を-100としました)
なんていうか、嬉しかった。
治療を始めてから聞こえが上向いたこと無かったんで、本当に嬉しかった。
ここ一週間は回復するかしないか全くわからん状態が続いたので、ネガティブにもなる。右耳はすでにくたばっていていて、再起不能なのでは?…みたいなマイナス思考はやっぱり脳内をめぐる。
たったの一歩、少しの前進だけど、精神的に大きな一歩だった。
それと同時に、
(やっぱり僕の病症に、ステロイド治療は適切じゃなかったのでは?)
……と、どうしても思ってしまう。だって、ステロイドが体から少なくなって回復してるんだもの。
とはいえ、
- ステロイドが後から効いてきた
- 自然の回復力
- 冷やしたのが功を奏した
- ただの誤差。実は毎日このくらい変動してる
いろんな可能性があって断定などできるわけない。うーーーん。うーーーん。うーーーん。
不安でいっぱいなのは今日も変わらない。
8月14日(水)
パルクスの点滴が終わって4日目。
この日の朝も、最近の日課であるストレッチやらツボ押しやらをやってからの出勤。お盆休みという概念の無い仕事なので今日も普通に仕事である。
昨日と同様、右手の親指と人差し指を「ポンポン」とやったら、音が聞こえた。……それどころか、昨日より若干聞こえてる気がする。
(もしかして?)……と思って、カーステレオで大きめな音をかけてみたけど、全然聞こえなかった。ダメじゃん。
気持ち分だけ良くなった気がするので、体感的スコアは+1して-94ってところか。
めまいと耳鳴りは変わらず継続している。
8月15日(木)
パルクスの点滴が終わって5日目。この日からプレドニンは朝1錠のみ。いよいよステロイド投薬が終わそうだ。
そういえば、昨晩は夕方から頭が痛かったしダルさを感じたんだよな。ステロイドの離脱症状だったのかな。
一昨日の回復がよっぽど嬉しかったので、今日も耳元ゼロ距離で指をポンポンする生活である。
次の段階として、親指と人差し指をこすり合わせた「スリスリ音」が聞こえやしないかと試しているが、聞こえず。
でも、ゴム製の指サックを装着しながらスリスリしたら、微かに聞こえる事を発見した。新たな音を認識した喜びがハンパない。うおおおお!
しかしそれが、良くなったから聞こえたのか、昨日も同様に聞こえていたのかは、謎w
でも嬉しかったから、体感的スコアは+0.5して-93.5という事にしておく。
仕事から帰宅したら、待望のバルトレックスが届いていた。
本日の夕食後から内服開始である。
今のところ、最後の希望、最後の砦、最終兵器のバルトレックス。
「ル」と「ト」を入れ替えるとバトルレックスだ。ドラクエ好きにはたまらんネーミングだ。(なんのこっちゃ)
バルトレックス(500)が42錠。
届いたら届いたで、一日何回飲めばいいんだか、何日間服用すればいいのかヨクワカラン。
とりあえずググって、バルトレックスの用法容量に従ってみる。
朝晩1錠ずつ、5日間で、行く。
それにしてもバルトレックス錠、1錠がけっこうデカいの。
これ、薬苦手な人は苦労するだろなーとか思いながら、ゴクリ。自分は全然問題なく飲めました。
薬デカいぶん効き目がありそうだなーとかアホな事を考えてました。
頼むから効いてくれ……。
8月16日(金)
前日の夜からバルトレックスの服用を開始しての、朝。
難聴、耳鳴り、めまいは変わらず。
バルトレックスの効果は2日目くらいから効いてくるみたいな事がどこかに書いていたので、もう少しだけ長い目で見ようと落ち着く。いや、落ち着こうと必死だった。過度の期待は、がっかりした時のショックが大きいからな……。
バルトレックスを飲んで仕事へ行く。
変化を感じたのは16時頃だった。
そういえば、突発性難聴を患ってから、仕事中に耳栓をしていた。
- 極端に大きい音や、特定の音に「ビリっ!」って感じに嫌に響く。
- 耳の安静の為に外の音をシャットアウト。
- 耳栓つけてたら「こっち聞こえてないです」アピールになるかと。話しかけられて聞こえない時、無視されたとか思われそうだし。
ってのが理由なんだけど。
その耳栓をなんの気なしに外してみたら、耳元で小さく、
(きゅぽっ)
って鳴った。
!??
聴力無くなってから初めて聞く音に驚いた。
試しにもう一度やってみたら、耳栓を外した時の、微かな(きゅぽっ)が聞こえた。
聴力が戻ってきている……のか?
試しに、親指と人差し指を擦らせたスリスリ音をやって見たら、これも聞こえた。嬉しい。
これは……バルトレックスの効果……なのか?やっぱりウイルス性の突発性難聴で、抗ウイルス薬の効果てきめん状態なのではなかろうか。
仕事から帰宅後、音楽をイヤホンで聴いて聴力を確認すると、聞こえてなかった音色を聴きとれるようになってきてた。
今までは、ボリュームをMAXにしてやっと(なにか聞こえる)というレベルだったのに、(なんの曲かギリギリ把握できる)くらいまで聞こえるようになってた。低音の(ドンドン)っていうバスドラの音も認識できた。感動である。
明日はもっと聞こえる様になるといいなぁ……と、思いながら、早めに寝た。
8月17日(土)
朝起きて、さっそくイヤホンで耳の調子をはかる。セルフ聴力検査である。が、聴力は昨夜と変わらなかった。がっかり。
こういうのって、寝てる間に回復するようなイメージがあったのになぁ。けっこう真剣にがっかりした。
昨日はあんなに少しの回復を激しく喜んでいたのに、少しの停滞で、こうもすぐにがっかりできるものか。弱いなぁ。不安なのもあって、軽く情緒不安定みたい。
朝食後にバルトレックスを服用。
昨日の夕方から飲み始めたので、この朝の分で2日分を服用した事になる。
仕事中、AM11:00頃。
「あー疲れた。早く帰りたいなぁ」
と、車内で、いつもの独り言(笑)をかました時だった。
(……っ!??)と、なんか変な違和感。
耳栓で密閉された耳の中で、自分の声が反響して聞こえるのを感じた気がしたのだ。
「あーーあーーあーー」
と独りで大きな声で音の響きを再確認。
聞こえている。確かに聞こえている。これはなんか、さらに治ってきている。
ちょっと前に、親指と人差し指のポンポンが薄っすら聞こえて感動してた時のスピード感と、まるで違う。
治癒速度が加速している。
うおおおおーーーー!!!!!2日連続の歓喜。嬉し過ぎる。
ちょっと割れて聞こえる感じもあったりしたけど、聞こえてるだけでとりあえず、安堵。
次の日は病院での診察日。
楽しみなような、怖いような。
8月18日(日)
7時頃に起きてから、またイヤホンでセルフ聴力検査をしたら、寝る前の聴力とは変化なかった。
寝てる間に回復する類の病ではないようだ。よくわかんないけど。
12時頃に、変化に気付いた。
(あれ。また聴力回復してるな)
特段、大きな音でなくても聞こえてる状態な事に気付く。
テレビの音が、差はあれども両耳から聞こえてた。
まだまだ本調子には程遠いが、聴力だけで言ったら半分くらいは戻ってきたのではなかろうか。(耳鳴りめまいを含めたら半分も戻ってないもんな)
で、この日は病院で診察。
聴力検査をやったので、一週間前と比べてみる。
オージオグラムっていう検査。
縦のラインは音の大きさ。0に近いほど、小さい音が聞こえているという判定。
横のラインは周波数の違い。低い音から高い音までをテストしたということ。
で、×が正常な左耳。〇が突発性難聴の右耳です。
一週間前の検査結果がこれ。
ざっくり、平均80デシベルくらいがやっと聞こえるレベル。
で、この日の結果がコチラ。
めちゃくちゃ良くなってました。う、嬉しい。
750Hz~1500Hzの周波数が35デシベル~50デシベルと聞こえづらい状態ではあるものの、生活音ほぼ聞こえない状態からの回復だ。とりあえず安堵。
バルトレックス飲み始めてから、ビックリするくらい一気に回復している。
まぁ、病院の薬も飲みながら、バルトレックス飲みながら、鍼治療も行きながら、……なので、実際どれが当たったかは確かめようはないわけだが、体感的に、一番効果てきめんだったのはバルトレックス。
ちなみに、病院の医師は、「ステロイドの効果がやっと出てきたかな……」と言っていた。
「抗ウイルス薬飲んだら劇的に治ってきたんですよ!」って言ってみようかとも一瞬よぎったけど、止めておいた。言っても意味ないし、医師によっては怒り出しかねないと思ったし。(ちなみに、前回の診察時に抗ウイルス薬の治療もあると聞いたので薬出してもらえないかとダメもとで聞いたら、「そんな治療法は聞いたことがない」と、全く取り合ってもらえなかった。)
さて、ここから、どこまで回復することができるのやら。
まだまだ戦いは続きそう。
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