マクドナルドの実話
あの、誰もが知るハンバーガーショップ、マクドナルド誕生が描かれた映画、
【ファウンダー ハンバーガー帝国の秘密】
を観ました。
マクドナルドの始まりの映画という事以外の予備知識を一切入れず観たんですが、衝撃でした。
『え、マックって、こんなゴタゴタして生まれたの?( ̄▽ ̄;)』……と。
創業者と創業者の"殴り合い"の実話の物語。
観終わった後、『さすがに、だいぶ脚色されてんだろう』と思い検索してみたら、今作の監督のインタビュー記事を見つけました。
今作を監督しないかと声をかけられた時、僕が最初に聞いたのは、それだったよ。「こんな映画は実現不可能なんじゃないですか?」とプロデューサーに聞いたんだ。そして、可能だと言われた。これは歴史を語るものなので、事実を正確に描くのであれば、問題はないのだそうだ。おかげで美術監督や衣装デザイナーは、大変だったけどね。すべてを歴史に忠実にデザインしないといけないんだから。
どうやら本当に実話を映画にした『歴史映画』のようです。
パッとしない営業マンと、やり手のハンバーガー店
ミルクシェイカーを売り歩くレイ・クロックの元に、『ミルクシェイカー8台注文が入った』と連絡が。
全然売れないこの製品をこんなに注文されるわけがない。
半信半疑で注文元電話を入れる。
これが『レイ・クロック』と『マクドナルド兄妹』の出会い。
マクドナルド兄妹のお店は大繁盛で、絶好調。
紙の包装を使用したコストカット、効率を練り上げたキッチン、絞り込んだメニュー。
お店のシステムはオープンにしているのに、誰もマネできないシステムを作ったマクドナルド兄妹のお店は盤石だった。
しかし、兄妹にもうまく行かない事が。
それはお店の拡大。チェーン店の展開だった。
大きな野望、話術と実行力を持つが、実績もお金もないレイ・クロック
チェーン店の展開に失敗続きで、これ以上の事業拡大には消極的なマクドナルド兄妹
この2組がタッグを組んだ。
ここから、世界にマクドナルドが広がっていく序章を垣間見る物語が始まります。
52歳元サラリーマンのサクセスストーリー
というノリで映画を視聴し始めたのですが、全然違った。
そこにあったのは、そこにあったのは人生の、生々しさ。
キレイゴトだけでは大きな成功などできない……という生きっぷり。
映画を観終わって真っ先に出て来た感想は、『レイ・クロックはクソ野郎だな』でした。
ある分野の天才が、性格悪い金持ちにいいように使われる。……みたいな、映画でよく見る構図。
『現場の成功』 ≠ 『ビジネスの成功』
の教訓が学べる、教科書みたいな実話映画な気がします。
終盤、レイとディックがトイレでの会話シーン。
ここで、この物語の大オチが語られます。
ディック・マクドナルド
『秘密を全部見せシステムも全て説明した。なのになぜ、』
レイ・クロック
『店を見せたのは俺以外にも大勢いただろう。何人が成功した?
マクドナルドが持つ特別な何かが欠けているんだ』
ディック・マクドナルド
『それは?』
レイ・クロック
『それは、○○○だよ』
あまりの衝撃に、ディックはもちろん、見てる僕まで言葉を失いました。
マジかよ。それかよ。
それ、真実でも聞きたくないやつじゃん……と思いました。。。。。
このオチ、是非、映画で観てみてくださいね。