謝ったんだね、川本さん。
と、ツイートした川本真琴さん。
シンガー・ソングライター、川本真琴(48)が21日、ツイッターで9月に月額など一定期間利用できる権利に対して料金を支払う「サブスクリプション」、通称「サブスク」への不満をあらわにした件を謝罪した。
川本は9月20日、ツイッターで「サブスクでの利益がどれだけ少ないかを知ってほしい」と訴え、「サブスクというシステムを考えた人は地獄に堕ちてほしいと思っている。じゃゃあ、サブスクやめればというかもだけど、CDデッキを持ってない人も多くなって、どないしろという現実」と嘆いた。
この一件は音楽関係者を含め議論となっていたが、ツイートから約1か月が経ったこの日、川本は「サブスクの件で、強い言葉を使ってしまい、不快な思いをさせたことをお詫びします。音楽家の知人がサブスクに対してとても怒っていて、つい口調が荒くなってしまいました。共感して書いたツイートでしたが、言葉遣いには気をつけようと思います」と謝罪した。
音楽の価値は下落している
- 時代の流れ。物の価値はコロコロ変わる
- 娯楽増え過ぎて音楽だけだとコンテンツ力的に弱くなってる
- CDシングル1000円は高すぎだろ
というので、昔比べると、音楽だけでメシを食っていくと言う難易度はずいぶん高そうだ。
がっつり稼げるという夢がないと、目指す人も減るだろうし。
……で、衰退するのはもはやしょうがないよね。……という見方はもちろんある。
音楽が身近になったかという点について、サブスクは良い手だった気もする。
CDは数年に1枚買うかどうかの僕が、今ではSpotifyに加入して最新音楽を毎日のように聞いているくらいだから。
が、
「音楽業界を盛り上げる」
この一点に関してだけ考えると、サブスクが良い手だったかというと、やっぱそうでもないと思う。川本さんが仰るように、供給側が儲かる仕組みではないから。(じゃあ他にどんな手が?…と問われてもいい案は特に思いつけないんだけどw)
音楽サブスクの使用感
あくまで私見なんですが。
1~2曲を1000円で買ってた時代と比べると、音楽が気軽に手に入り過ぎるサブスクシステム。
映画とかにも同じことが言えるんだけど、サブスクのサービスに加入しているという事は、手のひらにレンタル屋が備わっているようなものだ。レンタルDVD(ビデオ)を利用した事がある年代の人なら、想像しただけでワクワクものだろう。
しかし、いざ使って、されに慣れてみると、なかなかどうして、ワクワクは収まる。
単純に慣れるのもあるだろうしコンテンツ量が多すぎて時間的が足りないのにも気づく。
初めてAmazonプライムビデオを使った時、
手のひら(スマホ)がゲオになった!!!
……と、興奮してしまったのを覚えている。
音楽サブスクも、この感覚にかなり近い感じ。
言葉を選ばず言うと、なんか飽きる。だ。
いつでも観れるし、いつでも聴ける。
新作をチェックしなくても、まだ知らない過去作が膨大な量があるし、思いつく好きな曲を聴いていたら事足りる。
CDに親しみ慣れた古い感性で物を言うと、14~15曲がマックスなCDと違って、プレイリストは何曲でも構成できる。
「1周したから次のCD入れよう」
という、次に行くきっかけは、サブスクにはあんまりない。
……というわけで、川本真琴さんの言いたいことは、なんかすごいわかる。
ヒット曲がある彼女でさえこんな事をツイートしてしまうくらい、アーティスト側に還元されづらい料金体系なのだろう。
利用する側にはメリットしかないけど、
- 作り手の儲け
- 利用者のワクワク感
が、損なわれてるのも事実かと。
好きなアーティストの新作が発売しても、数日待ってサブスクアプリ上で検索したらすぐ聴ける環境。なんか味気ないけど、これで充分なんだものなぁ。