エレン家畜化計画
進撃の巨人のアニメ版が完結したと聞いて、今、Amazonプライムで一気見しております。
それにしても。……ツライ。漫画で結末を知ってるので、エレン苦悩を知りつつの視聴。ツラすぎてシンドくなるわこんなん。。。
エレン「エレン、頼んだぞ」
勲章授与式の時のエレンがヒストリアと接触した瞬間「ビリリ!!」となったあの時。
未来の記憶がエレンに大量にぶち込まれた。あ、この時点で全部ではないかも知れないけど、決定的なやつはこの時。夢とかで小出しに未来予知を注入される事はあるものな。。
とにもかくにも、この場面から、ラストまでの、長い長いエレンの孤独な戦いが始まったわけで。
かわいそすぎるだろ、エレン。
なんなの、未来予知
9つの巨人の一つ、進撃の巨人には、継承者の未来の記憶を見る事ができる。
言い換えれば、「未来の継承者が過去に記憶を送れる」ということだ。
とはいえ、歴代の進撃の巨人継承者は好き勝手にポコポコ記憶を飛ばすことができたわけではない。
- エレンが進撃最後の継承者である
- ジークと接触時に王家の力も利用できた
- 始祖の巨人になって行動の幅広がる
- ユミルを解放する
このあたりの理由でもって、進撃の継承者の中でも、エレンは特別だったのだろう。ある程度好き勝手に過去に記憶を送れていたと推察する。
ところどころ、エレンにも想定外の事が起こっていたけど、その辺は未来エレンにコントロールされていたフシがある。
下手に全部の未来を見せてしまったら、「これ、違う。嫌だ。」と現エレンに歴史を改ざんされてしまう可能性があったからだ。
(例えば、サシャがガビに撃たれて死ぬのを見せたら、エレンはサシャを救うかもしれない。サシャを救うとガビとファルコはパラディ島に到着せず、ファルコがアギトを継承する歴史が変わってしまう)
なので未来エレンは「ここの事実だけ自分に送るぜ!」と、完全にコントロールしていたのかなと、思った。
自分の家畜になったエレン
というわけで、勲章授与式からエレンは、自分自身に操られる人形と化した。
あんなに自由になりたかったのに。家畜は嫌だと言っていたのに。外の世界に出たかったのに、だ。
鏡に向かって「戦え、戦え」と独り言を発してハンジに茶化されたあの場面のエレンの心情を察すると、胸ぐら掴んで怒るくらいしてもしょうがないよな。
- 断片的な未来情報で成し遂げなければならない自分抹殺計画へのプレッシャー
- これから地ならしして人類の8割殺す
- ミカサ、アルミンすら傷つけたまま自分は死ぬ(記憶改ざんホンネは聞いてもらえたけどさ)
- ミカサに自分が殺される
人類の為に自らを犠牲にするのだが、そこはひたすらにレールの上を歩くのみ。
逆らう事も、ひらめくことも、模索する事も許されない。
それの首謀者、計画立案者は自分。
ただただ、やらねばならぬ事をこなす。エレンは自分自身の家畜と化し、命を捨ててたった一人で独り舞台に立って大きな罪をかぶる。
……悲し過ぎる。
ミカサが死ぬまでエレンのマフラーを手放さなかったというのが、小さな小さな報われポイントなわけだが、あまりに切ない。
あぁ、アニメ版の結末まで行ってないのに、最終回まで脳内で振り返ってしまった。笑
アニメ版の最終回は、漫画よりちょっとだけ加筆部分があるらしいので、楽しみにしております。
さー、進もうぞ。