31巻で、ジークとの争いを制し、始祖ユミルの力を完全に支配したエレン。
エレンは始祖の力でユミルの民にテレパシーみたいのでメッセージを送っていました。
決意表明です。
パラディ島にある全ての壁の硬質化が解かれ
その中に埋められていたすべての巨人は歩み始めた
オレの目的は
オレが生まれ育ったパラディ島の人々を守ることにある
ひと言で言うと、
『パラディ島以外、皆殺して全壊しするわ』
かなり……過激派……。
私たちの現実世界にも生まれた人種による差別問題が存在します。日本のメディアでもアメリカの人種差別問題の報道が最近多くされています。
その問題のの終着点が、
『もう話し合いは諦めた。皆殺しな』
だったとしたら、ゾッとします。
エレンの、ものすごく思い切った選択。背筋に寒いのが走りました。
32巻では、エレンがこのような行動を起こした理由の、根幹。"ホントウのところ"が明かされました。
エレンはどこまでも仲間想いのヤツだった
『オレが長生きしてもあと4年しかないんだぞ』
『オレが死んだ後もずっとあいつらの人生は続く……』
『ずっと……』
『幸せに生きていけるように』
故郷のパラディ島を守りたい。
その気持ちのイチバン深いところは、自分の仲間の幸せを願うものだった。
エ、エレン( ノД`)
あんたって人は……(T_T)
【エレンが置かれる状況】
- 進撃の巨人の力で未来を予見した
- 自分の寿命はあと4年で、チンタラしてたら死んでしまう。
- 仲間をこれ以上傷つけたくない
エレンの立場になって考えると、この残酷な選択も理解できるんだよなぁ・・・。
命があるうちに出来得る限りのことをする。
こういうマインドで行動してるんだろなーと思って読んでました。
進撃の巨人の能力で未来をどの程度の精度で予見できるのかは定かじゃないけど、かなりの信頼性はありそうな能力なので、
自分の仲間、パラディ島にとって、より良い選択 = エレンの行動
は確定かと。
エレンの思惑通り行けば、パラディ島及び、調査兵団のみんな生存ルートで間違いなさそう。
エレンの思いとは裏腹に……
エレンの守りたい『仲間たち』もまた、
- 自分たちが生き残るための無差別な殺戮
- エレンにこれ以上、手を汚してほしくない
これらの想いから、巨人による地ならしを阻止しようと動きます。
ここで、『エレンを止める』という目的が一致した、数ページ前まで戦ってた者同士がタッグを組む。
なんか、
リアル世界のニュースでも聞いたことあるフレーズだなww
わだかまりをぶつけ合う中、マルコの死に真相までが語られることになって、かなりハラハラした。
この中のたった一人も、思惑通りに事が進んだり、幸せ一直線の人物はいない。
不幸な境遇を背負って、誰もがギリギリな精神力で頑張ってる。
同じエルディア人なのに、生まれた場所が違うということで、守る対象が違う。戦う相手が違う。
誰も悪くないのに。
ひとりひとりが、どんなに苦悩してここまで歩んできたかを、見せつけられて切なくなるシーンでした。
その後、ミカサ、アルミン、ライナー、アニ、ジャン、コニーらがが共闘する展開は、かなり胸アツで、なんか、すげー嬉しかった。
やっぱり、訓練兵時代からの主要キャラには思い入れあるんだよなー。
故郷の地ならし阻止が無理とわかって、本音を吐露するアニ。
マジ泣きそうになりましたわ。。。。。
そのころ。。。。
マーレ本国がある大陸に巨人たちの来襲。
そのなかに、異形の巨人がまぎれてる。
これは……
どういう形???
どうやって歩いてるんだろ。
クモみたいな感じで歩いてるのかな?
とにかく、薄気味悪いったら。笑
エレン……。性格も容姿もヒール路線まっしぐらすねww
32巻はここで終了。
いやぁ。……すげぇ面白かった。。。
次巻の発売は1月……。
やばいな、もう待ち遠しい。