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メンタリストDaiGo、皮膚科医にめった打ちにされる。
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メンタリストDaiGo、皮膚科医さんに容赦ない批判ぶち込まれる

 

メンタリストDaiGoさんのチャンネルの会員だったのですが、上のリンクの記事の理由で退会しました。

どんなチャンネルかというと、

 

  1. メンタリストDaiGoさん、論文読む
  2. 動画で要約を発表する
  3. 月額会員量産する

 

というチャンネル。

 

僕は無知のカタマリなんで、動画見て、『へえええ、そうなんだぁー』という感想しか持ちませんでしたが、その道のスペシャリストから見ると、全然違ったようで。

容赦ないツッコミがTwitter上で公開されてたんで、まとめてみました。

 

 

【メンタリストDaiGo氏の健康系デマに注意】 患者さんに聞かれて調べましたが、間違いばかりです

これで月収9億ですか・・

 

  • 論文の要約部分しか読んでおらず間違い多数
  • 引用元論文自体が不適切な研究・・
  • 関連領域に無知なので健康を害するデマも
  • パクリなのか他のYouTuberの『後追いデマ』も

 

 

最近患者さんから教えてもらったのですが、メンタリストDaiGo氏という方が、スキンケアや健康に関する情報の発信で有名らしいです。『論文に基づいた情報発信で信頼できそう』と聞いたのですが、実際に確認しているとめちゃくちゃな内容しか有りませんでした・・。

例えば『スクワット3分を8週するだけで、体脂肪率が4.2%減る。元が15%なら10%台になる』と論文を紹介しています。正直、まともな医学的知識の有る方なら、『いやいや、そんなことあるわけでないでしょ』と呆れてしまう内容です。実際に出典となる論文を読むと、完全な間違いとすぐ分かります。

 

 

 

 

実際のデータを見ると、体脂肪率の推移は17.5%⇒16.7%と僅か。4.2%減というのは『もとの体脂肪率を100%とすると、実験後に体脂肪率が相対的に4.2%減った』という意味。論文の本文を読めば、DaiGo氏のような間違いは有りえません。つまり、DaiGo氏は論文の要約だけを読んで知ったかぶりをしています。

『それでも、体脂肪率が少しでも減るなら良いのでは?』と思う方もいるでしょう。ただ、そもそもこの論文の研究自体が非常に不適切なもので、人に紹介できるほどの参考になりません。ツッコミどころは多すぎてtwitterではとても詳細を語りきれませんが、次のツイートで問題点を一部列挙してみます。

 

  • 『スクワットをする群』と『しない群』をどう分けたか不明
  • なぜか『スクワットをする群』のみが試験前の体脂肪率が高い
  • 試験後も『スクワットをしない群』の方が体脂肪率が低いのに『スクワットは体脂肪減に有効』と強引な結論
  • 臨床試験として登録されておらずプロトコルも非公開で検証不可能

 

他にも『スクワットをしない群でのみ脚が早くなった点は無視』という点も頭が痛いです。そもそも、どの項目をメインで検証したいのかすら明示されておらず、サンプル数が少ないのを悪用し『スクワットをした群』で偶然よく出た数字を都合よく後付けで抜き出しただけで、臨床試験の体を成していません。

 

結果、この論文はあまり良い雑誌に掲載されていません。ここまで弱点の目立つ論文は、普通の査読者なら落とします。掲載されたJournal of Sports Science and Medicine誌の2013年のインパクト・ファクターという指標は1を割っています。正直に申し上げて、ほぼ誰も読まないようなレベルの雑誌です。

結局、『問題点だらけで参考にならない論文』を『基礎知識が欠如しているDaiGo氏が本文すら読まずに解説』してお金儲けのネタにしているという地獄のような状況・・。マイナスにマイナスをかければプラスですが、『ダメ論文』×『ダメ解説者』の組み合わせは、科学の分野では全く役に立ちません。

DaiGo氏は論文の良し悪しが理解できない事&本文を読んでいない事が分かりました。しかし、スクワットは基本的には害にならないので、先程の内容は百歩譲って許せるかもしれません。一方、次の話題は『DaiGo氏を信じるとアトピー患者が増える』という直接的な健康被害を生んでしまう困ったデマです。

 

 

 

 

 

ノースウェスタン大学の論文は『生後から赤ちゃんに保湿剤を塗るとアトピーが予防できるかも、と期待されている。“全ての保湿剤でアトピー予防効果が一緒だ”と仮定すれば、もっともコスパが良い保湿剤は何か?』というシミュレーションです。ワセリンと他の保湿剤の効果比較は一切行っていませんよ。

 

これまた論文内に一切書かれていない内容について知ったかぶりをした結果のミス。ただ今回は、要約だけを読んだにしても有り得ないミスなのですよね。どうしてここまで意味不明な誤読をしたのか気になったのですが、DaiGo氏の3年前に他の有名YouTuberが全く同じ論文に関し全く同じデマを流しています。

 

YouTuberの健康情報が全てデマな事自体は平常運転です。しかし、2人の有名YouTuberが ・全く同じ論文で ・全く同じ誤読をして ・全く同じデマを発信する とはすごい偶然ですね!まさか時系列的に後でネタを出したDaiGo氏が『ネタをパクった際にデマまでパクリ恥をかいた』のでは無いと良いですが

 

 

そして、このデマのより酷い点は、直接的に健康被害を生みかねないことです。医学は常に進歩しており、先の論文が出版された当時は『ワセリンでアトピー予防可能かも』と考えられていましたが、今年2月19日時点で『エモリエント(ワセリン等)にアトピー予防効果なし』という論文が出ています。

 

つまり、DaiGo氏が動画を公開した日時では既に引用論文の大前提が崩れており、そもそもがそのままで紹介して良い内容では無くなっています。私自身は論文をSNSで解説する際、その論文を覆すデータが直近で発表されていないか入念にチェックしますが、DaiGo氏は確認作業を完全に怠っているようです。

 

また、論文の正しい解釈には周辺分野に関する知識も必要ですが、DaiGo氏はそれも不足しています。例えば『ヒルドイドに含まれるヘパリン類似物質0.3%はワセリンより保湿効果が高い』と報告済です。この面からも『ワセリンが最強の保湿剤』というのは誤り。方程式が解けない人に微積分はわかりません

 

皆様に知っておいてほしいのは、『ヒルドイドやドゥーエ等のモイスチャライザーは、ワセリン等のエモリエントとは異なり水分を肌に与えられて保湿力が高いこと』、『モイスチャライザーを親きょうだいがアトピー等の赤ちゃんに塗るとアトピー発症率が3割下がるという報告が有ること』です。

 

DaiGo氏の『ワセリンが最強の保湿剤』というデマに引っかかり適切な治療を受けられないと、本来ならアトピーにならずに済んだお子さんまでアトピーにされてしまいます。YouTube等のSNS情報はデマばかりですが、その中でもかなり健康被害を産む悪質なデマで困ったものです。

 

『毛が生える心理学』という動画も酷いです。『自分ほど薄毛の論文を紹介している人はいない!』と豪語し、『続きは有料サイトで』と終わります。なぜ基礎知識が無い非専門家の有料情報を見る必要があるのでしょう?実際は、日本皮膚科学会が論文107本を引用したガイドラインを無料公開していますよ。

 

勘違いする方が多いですが『有名インフルエンサーの高額情報が有用』ということは有りません。少なくとも健康分野では、素人の情報はタダでも不要(有害)です。日本皮膚科学会や米国皮膚科学会等、公的機関や専門家が無料で公開する情報は多数あるので、そちらで学びましょう
他にもDaiGo氏の健康系動画を何本か見ましたが、まともなものは皆無でした。そもそも、参考文献が明示されない/参考文献のリンクがおかしく見られない/参考文献がニュース記事のみ等、論評にすら値しないものが目立ちます。プロからファクトチェックされてデマがバレるのを防ぐ予防策なのでしょうか?
『適切な論文を見抜く』『論文を正しく解釈する』行為は、専門家のみに可能な特殊技能。DaiGo氏や中田敦彦氏等の知ったかぶり系インフルエンサーが増えていますが、信じるのは危険。素人が有害なデマを流し続けて月収9億とは、公共の利益の為に規制が必要ではないでしょうか?
【補足】保湿剤に関しては以前にnoteをまとめたので、こちらも併せてご参照下さい

 

 

今回の教訓。

『無知は搾取される。』……( ̄▽ ̄;)

 

情報が溢れかえってる、この現代。

どれを選んでどれを捨てるかが運命の分かれ道。

 

ちなみに、自分は今も、全部がウソじゃないと思ってるし、短期記憶を上げるトレーニングなんかは定期的にやってたりします。

 

 

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