数年ぶりにアスカの『あんたバカぁ!?』を聞いてニンマリしてしまった。
はい、というわけで、アスカ。今までの傾向として、最終局面になるとかなりの確率でひどい扱い、ひどい役回りのアスカ。今回は、生存も確定したし、本当、良かった。
さて、びっくりな事に、『相田ケンスケくん』がアスカの新しいお相手のようでして。
シンジの相手はアスカ。ヒロインはアスカだと僕は思ってました。旧劇版でもシンジとアスカでラストを迎えたのもあるし、ハッピーエンドが来るならば、シンジ&アスカエンドだと思っていたし、望んでいた。
物語の冒頭で、ケンスケの家で半裸のアスカが生活している様を見せられ、アスカとケンスケが付き合ってるかのような描写があった。
ネットで感想見る限り、この時点でこの二人が付き合ってるという解釈が多いように感じたけど、僕はそうは思わなかったんですよね。(最終的にはくっついたのは間違いないと思うけど)
アスカ・ケンスケ恋人説を否定してみる
ケンスケの家にシンジが初訪問時、半裸のアスカがいた。
『私のハダカよ。ちっとは赤面して感激したらどうなの?』
とシンジに言い放つアスカ。
ケンスケはその状態が慣れた状況らしく、特に驚いた様子もない。この様子から、ケンスケアスカはすでに肉体関係!………という解釈が多いっぽい。
しかし、だ。仮に付き合ってるとしたら、ケンスケがここで動じないのはオカシイ。自分のパートナーが友人に裸体を晒していたら、普通は焦ったり怒ったり慌てたりするものだろう。でも、ケンスケはなにも動じない。
この時点で、二人は男女の仲ではなかった気がする。
仲の良い友人以上で、恋人未満。これまでの苦労を分かち合った心の支え。固い絆が結ばれている。
しかし、ナニカがブレーキになって、男女の仲の進展は鈍化して今に至る。
- エヴァの呪縛でヒトじゃなくなったの気にしている
- 普通のヒトじゃない身体×アスカの性格=若干ひねくれて自宅裸族化した
- 14歳の身体である(アニメの倫理観的に)
- ケンスケはアスカを『式波』と呼び一線を引いている感
- 村を守る役割が今は大事
- 14年間の歳月も心の奥底、片隅に、シンジの存在を意識していたのでは
うじうじしてるシンジにイライラして当たり散らすアスカ。でも、とにかく構う。
家出したらちゃんと追跡するし、栄養摂取してなければ無理矢理食べさせる。冷たい態度はシンジが奮起するように発破をかけてるようにしか見えなかった。
『まだあんたはリリンもどき!食べなきゃ生きていられない!だから食え!こちとらずっと水だけだ!何も変わらない体になる前にメシのまずさを味わっておけ!そうやって何もしないのも自分がまた傷つくのが嫌ってだけでしょ!どうせ暇なら、せめてあの時、なんで私があんたを殴りたかったかくらい考えてみろ!』
【ヴンダーに戻ってマリと再会した時の会話。】
マリ『ワンコ君との進捗、どうだった?』
アスカ『べっつに』
マリ『年頃の男の子は眼中にないと』
アスカ『ガキに必要なのは恋人じゃない。母親よ。』
ケンスケが恋人ならば、マリはこんな言い方しない気がするし、アスカのこの言い回しは、シンジが現時点で恋人対象だと言ってるのと同義だ。
【決戦直前の会話】
アスカ『私があんたを殴りたかった理由、わかった?』
シンジ『アスカが3号機に乗った時、僕が何も決めなかったから。助けることも。殺すことも。自分で責任負いたくなかったから。』
アスカ『ちっとは成長したってわけね。最後だから言っとく。いつか食べたあんたの弁当美味しかった。あの頃はシンジの事好きだったんだと思う。でも、私が先に大人になっちゃった。』
『私が先に大人になっちゃった』は、文字通り実年齢のことかと。
アスカ → 見た目が若い28歳
シンジ → 見た目も心も14歳
14年の歳月に、今の置かれた状況。もし仮に生き延びたとしても、シンジの隣にいるのは28歳の自分ではない。……という意思表示が『大人になっちゃった』に込められているような気が。
で、
ラストで、エヴァの呪縛やシンジとの事、全てから解放されたアスカは、何の障害もなくケンスケに向き合うことができるようになりました。
2人の、男女としての関係のスタートはここからなんじゃないかと思いました。
まぁ、ただ、こんだけ書いといてなんだけども、肉体関係のみの割り切った関係というセ〇レ説もありますよね。身体は14歳でも実年齢は28歳。なんの問題もないw
『私が先に大人になっちゃった』を、そう取ることもできるし。
これだと、今まで書いてきたことが簡単に覆る。笑
終わり。